補足説明(3)
ここで登艾の武器、叉について説明しておこう。
叉とは本当は牛飼いが藁を移す時に使うフォ−ク状の道具である。
これは登艾がまだ牛飼いをしていた頃に使っていた物で、余りに愛用していた為にそのまま武器として使っているのだ。
これは一見武器に向かない様に見えるが中央の穂先で攻撃し、両側の外側に反った枝で相手の攻撃を防ぐことができる。
そしてなんと言っても全体が鉄で出来ているので打撃武器としても使えるのである。
五国時代に叉を使っていたとされる武将がもう一人いる。
趙範麾下の陳応である。
ただし彼の使っていた叉は飛叉といって漁に使う銛をもとに作られた投げるための叉であった。
この叉が本格的に武器として使われるようになるのはもっと後の事である。
[戻る]